第76章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ3 【4・6男】
「とりあえず……布団敷こうか、一松兄さん」
「ああ、そうしよう」
布団をしまってある押入れを開け、慣れた様子で丸まった布団を二人で取り出しころころと床に敷く。
その敷かれた布団からの誘惑に早速そこに寝転がりたくなってしまうナス子だが、それはさすがにここまで来て許されはしないだろう。
「掛け布団はー……いらないか」
「うん、敷布団だけでいいでしょ、寝るわけじゃないしさ」
敷布団だけを取り出し、続いてなんの躊躇もなく服を脱ぎ始める二人に、ナス子はぎょっとする。
「ちょちょ! ちょお! あのっ、なんで脱ぐの?!」
「え? 着たままするの? ぼくたちは別にそれでもいいけど」
「ちっがーう!」
「……ああ、自分で脱ぐんじゃなくて、ナス子に脱がせてもらう?」
「ばかもの! そ、そうじゃなくて……っで、電気……消して!」
まだまだ外は明るい時間。
というか、電気は点いてもいなかった。
窓から入ってくる日光だけで、十分明るかったからだ。
「電気点いてないよ……逆に点けましょうか?」
「に゛ぎゃー! 点けなくていい!! 窓を閉めてカーテンも閉めて! こんな明るい中でするわけないっ! なんでことごとく明るい中でしようとするかなっ」
「そりゃだって、ねぇ……ナス子姉の体見たいしー」
絶対にお断りだ。
一万歩ぐらい譲って、全裸を見られるだけならいい。
だが、これからする行為は全裸どころではなく自分でも見たことのないところを見られる可能性が大なうえに、見たことはないがおかしな表情を晒すことになるだろう。
もう既に他の恋人達にも見られてはいるが、慣れないものは慣れないし、嫌なものは嫌だ。
うっすらなんとなく見える程度なら我慢は出来ても、こう明るい中でそれを晒すのは絶対にゴメンこうむりたかった。