第76章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ3 【4・6男】
ソファの上でなんとなく縮こまるナス子に、一松とトド松が手を伸ばす。
「……優しく、するから………」
「い、一松……」
「うん、大事な大事なナス子姉だもん、ぼくもうんと優しくするよ」
「トド松っ……」
二人の優しさに心を打たれ、なんとなく感動した次の瞬間。
「「━━━━━━なんて言うとでも思った?」」
「へっ………??」
ナス子は、天使が悪魔へと変貌する瞬間を見た。
嫌な汗が背をつたい、ごくりと固唾を飲む。
「あああああの……っ?」
二人に掴まれている両肩が熱い。
「別に乱暴にする気はないよ……でもさぁ、もう最低でも4回でもシてるってことだよね……? じゃあもうこ慣れてきちゃってる感じかなぁ? 普通にしたんじゃ俺らとの初エッチが印象に残らないでしょ」
「それって屈辱的じゃない? ぼくらは初めてだから当然忘れらない初体験になるとは思うけど、普通にしたってナス子姉の印象から薄れちゃうなんて、そんなの絶対嫌なんだよね」
六人と付き合うという異常事態になっている為、どんなことがあっても仕方がないとは思うし、実はこんなことを言われるのかなと正直少し予想もしていた。
だが、予想をしているのと実際にその事態に遭遇するのとでは、やはり違う。
二人のわけのわからない迫力に、ただただ汗を流し池の鯉のように口をパクつかせることしか出来ない。
「だだだ、大丈夫だよっ……行為自体は初めてじゃなくたって、一松とも、トド松ともするのは初めてなんだからっ……印象に残らないとか、そんなこと絶対ないって……!」
思わずぎゅっと服を握り締めるナス子に、二人は悪い表情を少しだけ元に戻して顔を見合わせる。
二人としても、別にナス子を無駄に怖がらせたいわけではない。