第76章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ3 【4・6男】
「 ぼくだってさすがに開口一番はどうかと正直思ったよ? だけどさ、至言なんだよねぇ……まだるっこしいのもなんだしさ」
床に寝転がり、両手で肘を突き手に顎を乗せる姿勢があざトッティ。
今更カワイコぶりっこしたところで何にも可愛いとか思わないが。
「あのね、まだるっこしいとかそういう問題じゃないでしょうがっ……いや、別にね、私だってね、す、するのが嫌とかって言ってんじゃないんだよ? そうじゃなくてだね……」
「嫌じゃないならシたいってことだよね? なに、もう俺ら以外の奴にすっかり調教されて雌犬になっちゃってますってか……?」
「ちょっと! 子供の前でそういうこと言わないでくれます?!」
わかるはずもないのに思わず一松の側に寄り添っていたミケ子の耳を塞ぐナス子。
「はっ………ご、ごめん……教育に悪いよね……」
そして何故か一松も、ナス子の台詞にしまったという表情をしてそんなことを言う。
そんな二人を冷めた目で見るトド松。
なんだこの空間は。
「なんなんだこの茶番は。コレぼく突っ込んだ方がいいの? めんどくさいんだけど」
姿勢はあざといままだがさすがはトッティ、突っ込んだ方がいいのかと聞きつつもその発言がすでに突っ込みを成している。
このまま本来の目的の流れから離れられるのが嫌なトド松は、なんの脈略もなく話題をちゃんと元に戻す。
「で? ナス子姉、ぼくらとはシてくれないの? 兄さん達とはシたくせに?」
「うぐっ……」
「当然してくれるよね? 返事は イエス か はい でお願いしますね」
「それどっちも同じっ……ぜ、全然いいよ……シても……っただし! 今は皆所用で出かけちゃったけど、いつ帰ってくるかわからないんだから……っ誰か一人でも帰って来た時点で終了ね! それだけ約束してっ!」
ナス子の言葉を聞いた二人がスクリと立ち上がり、笑顔を見せると、何故かその迫力にたじろいでしまう。
これから何をされるのかわかってはいるが、やはりまだまだ経験は浅く身構えてしまうのは至極当然といえるだろう。