第76章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ3 【4・6男】
「ところで……一松とトド松だけ? 残りのみんなは?」
「あー……まだ回してんじゃない? 当たってたみたいだし……お、俺らはその……で、出なかったから、金なくなって、帰って来た……」
「? なにドモってんの?」
「あっ、ああー! 一松兄さん有り金全部もってかれちゃったみたいでさぁーっ、ちょっとショック受けててっ! それでドモちゃったのかなっ?! ねー、一松兄さんっ」
「え? あっ、そ、そう……うん」
「と、いうことでぇ……一松兄さん休ませてくるからっ、ちょっとぼくたち二階に行ってるねっ!」
早口でそう言い、なにやらおどおどした様子の一松の背を押し、とっとと二階へと走り去ってしまった二人。
あまりにも怒涛すぎて突っ込む隙さえなかった。
一松の様子がたまにおかしいのはいつものことだし、無一文になってしまったらしいのでそれがショックなのもまぁまぁ理解出来るので、自分もあまり台所に立ち入ってもらいたくないこともあり追求するのはやめた。
いい感じに温くなったお茶を啜り、今度こそ一息つく。
「……一松とトド松って、実は二人でいること多いのかな? 割と一緒にいるような?」
そんなどうでもいいことを思い、スマホを取り出して久しぶりに一人ゆっくりとゲーム画面をいじり始めるのだった。