第11章 本日決戦日 チョロ松side
「ナス子、それはあれだよ・・・・・・・ギャップ萌えってやつだ・・・!」
「ギャップ萌え・・・・?!」
ナス子の背後にピシャーン!というベタフラッシュが見える。
「しかも三次元の男にままっっまーーーっっったく、耐性のないお前が、弟のように可愛がっていた十四松の突然の男らしい行動に、ビックリしてそれを恋愛のトキメキと勘違いしちゃったんだよ」
「おおおお、チョロ松先生・・・!」
「これは暗示のようなものだナス子、もしかして好きかも?って思ったら余計に好きになっちゃうようなやつ!恋愛ゲームや漫画にありがちだろ?」
「で、でも、私、十四松のことは大好きだよ、間違いなく!」
「ほらそれだ」
「え、え、何が?」
「お前の場合、そうやって好きって軽々しく言えちゃうのは恋愛じゃないんだよ!普段可愛気なくてクソ生意気で素直じゃなくて暴力的で口も悪いお前が、恋愛感情を抱いている相手のことを、そんなにあっさり大好きとか言えるか・・?」
まるで推理をしているような気分になり、ビシィっとナス子を指さす。
「・・・・・確かに・・・! 可愛気なくてクソ生意気で素直じゃなくて暴力的で口も悪いは余計だけど、確かに・・・!」
「な? スゴク納得できるだろ?」
「うーわー、なんだ。そういう事だったのか! ギャップ萌えかー!」
「昔から二次元でもそういうキャラに弱かったもんな」
「すっごい納得出来たよ。やっぱりチョロ松に相談して良かったぁ」
もの凄い晴れ晴れした顔で僕を見る。
そういえばナス子っていつも相談あると僕に言ってきてるような?
いや、でも隣にどり子ちゃんも住んでるし他の人にも言ってるのかな。