第75章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2 【3・5男】
「あー……疲れた……今からもっと疲れようっていうのにすでに疲れてる……ああ」
「姉さん、とし?」
「なんだとー?! 悪いのはチョロ松でござる!」
「ござるってなんだよ……長く運転させたのは悪いと思ってるよ、帰りは僕が運転してあげるからさ」
「うむう」
これからの事を考えるとその申し出は非常にありがたい。
なんせこれから先ほどの言葉の通り、喜ばしい事ではあるが疲れる事をするのだから。
「あ、私いい事思いついた!!」
「「却下だね」」
ベットを見てナス子がとても嬉しそうな目で二人に向き直るが、まだ何も言っていないのにすぐにその意見は却下される。
「ちょっと寝るとか言うつもりでしょ? 我慢出来ないとか言ってた癖にそんな事許されるとでも思う? ねぇ、ナス子」
「そうそう、姉さんったらあんな事言っておいてさすがにズルイ! さすがに!!」
いや、その言葉を言えと言ったのは十四松だったのだが、今日は多少マトモに見えた十四松だったが、ゲスな部分が顔を覗かせた。
「十四松、謀ったな!!」
「え、なんのことぉー??」
少し恨めしそうな顔でベットに腰掛け十四松を見るナス子の両隣に三男五男も腰かける。
3人の重みでベットがキシリと沈み、両隣の手に視線を泳がせた。
「謀ったって……さっきから何を武士っぽい言葉言ってんのナス子。 ムードとかそういうのほんっと皆無だよね」
「姉さん、ボクさぁ。もうずっとタッティなんだけどお」
二人の手がナス子の手の上に重なり、全くムードなんてなく緊張すら忘れていた自分の心臓に、やっと緊張らしい緊張が広がり始めると急に二人を意識しだしてしまう。
「昨日はさ、あの馬鹿長男とクソ次男とセ×クスしたんだし、お姉さんとしてリードでもして貰えるのかなぁ? ねぇ?」
「………っっ」
耳元でチョロ松がボソリと言う言葉にゾワゾワと総毛だってしまい、さっきまでのライジングシコ松はどこに行ったのかと文句を言いたくなるが、口を開くと昨夜の事を聞かれるのではないかと口を噤む。
だが初体験は終えたとしても、昨日終えたばかりで自分だってリードらしいリードはわからない。
昨日はほぼ長兄がリードしてくれたようなもの。
知ってるのは現実ではなく二次元でのネタくらいなものだった。