第74章 【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2
「おそ松は……ってかアンタ達は日頃の行いが悪いからそう言われるんでしょ~、あと一松! お前は余計な事を言うなっ」
今日は十四松の隣に座り、しかも隅に座っている為か、離れた席からの茶々は入らないと思ったナス子だったがそうでもないようだ。
「俺はマイハニ~が太っていようが構わない。 それが例えチンパンジ~だろうが! カピバラであろうが! 時にメスゴリラのようであろうが、永遠に愛を捧げる自信が━━」
「誰かぁ、カラ松の頭にビール瓶叩きつけてくださ~い!」
離れた場所にいると言うのは少し厄介だと思うナス子。
手が届かない位置にいても、全員皮肉な憎まれ口は健在。
ましてやカラ松まで自覚なき恋人下げをしてくる始末だ。
席は、右からチョロ松、トド松、おそ松、一松、カラ松、十四松、ナス子の順だ。
カラ松になら一応手は届くが立ち上がらないと無理な為他力本願で殺人の共犯者を探す。
「はーい、喜んで~」
「アッ、待て! 待て待て待つんだいちまぁつ! 瓶だけでなく俺の頭まで粉々に砕け散ってしまうっ」
「そのまま存在ごと砕け散ればいいのに」
「ん~? とどまぁつ、何か聞こえたが」
「だーっはっはっはっは、いいねぇ! じゃあ全員でカチ割っちゃう~?」
「野球? 野球する?!」
「の、ノンノンノン! 野球じゃないぞじゅうしまぁ~つ! 落ち着け、落ち着くんだブラザ~達っ! バットを振るような動作で瓶を振るな……ナス子、な、なんとかしてくれっ」
今死なされたら本日4度目の死になるカラ松。
先程この時代に生まれて来れた事を神に感謝したばかりだと言うのに、早速送り返されようとしている。
いや、落とされようとしているのか……地獄に。