第74章 【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2
「ん、あぁ~! 俺も少し腕が痛いと言うか、肩が重いとでも言うか……うぅん!!」
次いでカラ松が声を出す。
カラ松からこんな言葉が出るのは珍しい。
この六つ子の中で一番マッサージをされているおそ松などそっちのけになり、今度はカラ松の腕をとり解し始めた。
「あのさぁ、みんな……さっきは、その、乳首やり過ぎたって言うか、本気でやったけどもちょっとごめん」
「ちょっとかよ!!」
おそ松から突っ込みが入るが無視。
カラ松は嬉しそうに腕を解すナス子を見下ろして満足そうな顔をうかべている。
「姉さんが謝る事ないよ、ボク達が酷い事言ったから怒ったんだよね?」
先程の質問で一番マトモに返してくれただけはある十四松はいつものように笑って口を開くのではなくションボリと反省していた。
「よし、カラ松の後は十四松のマッサージだな」
「十四松兄さんにばっかりズルくない?! 何でナス子姉はいっつも十四松兄さんには甘い訳!? 普通は末弟が一番可愛いハズじゃないの?!」
「そこはほら、あんた辛口のドライモンスターだし、なんだかんだ一番私への扱い酷いし……」
カラ松の手を解して今度は十四松の肩を揉む。
思ったより柔らかくてビックリした。
普段身体を動かしているのだから当然なのかもしれない。
「はいはい、じゃあトド松もやってあげるからちょっと待ってて」
「…………おそ松、邪魔」
十四松の肩を揉んでいるナス子の背後から腰におそ松が巻き付く。
ホントのホントにこのセクハラ長男はどうにかならないだろうか。
だがしかし、突然全員がその場に横に並ぶ。
すると先ほど謝罪していた一松も共に横に並び、大きな声で全員が土下座した。
「「「「「「サーセンっしたあぁぁああ」」」」」」