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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第11章 本日決戦日 チョロ松side



 終了のアナウンスが流れると、やり切った顔で僕は待ち合わせ場所で座ってナス子を待つ。
 買いたいものも全部買えたし、予定にはなかったけど、気になる小説や新しい作品を買ってみた。
 今から帰って読むのが楽しみすぎる~ふふふ~♪

「わっ、すみません!」

 聞こえてきた声の方を見ると、顔は見えないが身長と動きで察しがついた。
 ナス子がヨロヨロとこっちに歩いてくる。
 紙袋が1・2・3・4・・・・バーゲンにでも行ってきたの?!

「ちょっとナス子! 買いすぎじゃない?! 真っ直ぐ歩けてないんだけど?!」

 さすがに見ていられなくて、ほんの数メートルだがナス子の所まで駆け寄ると、紙袋を持ってやる。

 重っった!!
 ナニコレ?!コンクリートでも詰めてあんの?!ってぐらい重いんだけどー?!
 どんだけギュウギュウに押し込んだんだよ!!

 ナス子を見ると、汗をキラキラさせてひどく満足そうな、やり遂げたって顔で空を仰いでいる。
 いや、空見えないからね?建物の中だから。

「ありがとー、チョロ松! 後少しで転ぶか荷物落とす所だったよ」

「自分が持てる範囲で買えよ!! これ持って会場歩き回ってたの?! ゴリラかよ!?」

「興奮してたから・・・って誰が興奮したゴリラだ!」

 さっきまで僕がいた場所まで2人で戻ってくると、ナス子はドサリと荷物を置き、満足そうな表情を浮かべる。

「は━━━━━━っ・・・! 楽しかったぁぁ~!!」

「そりゃよかったね」

 僕も同じ事を思ってるけど、ナス子の買い物の量を見てたらなんだか一緒に喜べない。
 どうすんだよコレ。
 ロッカーにもまだ入ってるし、2人で運べるの?
 僕だってこれでも結構買ったし、一緒に持ってやるにしても一遍には無理だな。

「チョロ松、ちょっと荷物見ててくれる? ロッカーに預けた荷物持ってきちゃうから」

 そう言って、コインロッカーへと走って行く。
 ナス子姉・・・いつもどこからこんな金用意してんだよ・・・
 まぁ普通に働いてるし、貯金はあるんだろうけど。

 そんなにお金あるならもうちょっと、服とか、アクセサリーとか、そういう女の子らしいものを買ったらいいのに。
 飾りっ気がまったくないんだよなぁ・・・

 こりゃ、まだまだ彼氏は出来ないな。
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