第74章 【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2
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「や、やりすぎた」
今日も晴天、お日様の光も気持ちよくブルースカイがナス子を祝福して出迎えてくれているが、その人物の心は早々に曇っていた。
「いやでも、今回こそはアイツらが悪いよね絶対に」
ベランダで一人、服とタオル、シーツ等を干すナス子。
早速いつものネガティブマイナス思考が顔を出すとあんなにスッキリしていた心も少し心配になってしまう。
本当に自分の性格は面倒臭いなと溜息まで出てくる始末。
「んにゃ、ここで甘やかしたらダメだ! 私にだって発言権や選ぶ権利くらはあるんだしっ」
まぁ、そんな事を言っていても、選ぶという事は出来るハズもない。
同等に愛すると言うのは難しい事、だが気持ちは同等に愛している。
だが、昨日は昨日で誰が自分の初めての相手になるかと言う重要な場面はジャンケンによって決められた。
公平と言えば公平……。
そんな行為がアイツららしいとは思うが、ジャンケンに続き先ほどの会話だ。
そりゃ腹立つわ。
「あ~、腕痛い! 腰痛い!!」
洗濯しかしていないのに何でこんなに腰が痛いのだと考えるナス子に、昨夜の出来事がまたフラッシュバックする。
もちろん、ジャンケンフラッシュバックではない。