第74章 【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2
「だーらっしゃーーーい!! 全然違うんだけど! 違うんだけど?!」
ナス子は一松に近づくと思い切り一松の乳首を引っ張り今度こそもいでやろうとした。
だがしかし失敗。
やはり取れない、主婦との違いにまた尊敬の心が芽生える。
いや、主婦だから乳首を取れる訳ではないのだが、ナス子は松代を尊敬しているからそういう思考になるだけである。
若干一松が気持ちよさそうにしていたが、そこは無視だ。
痛みは確実に与えたハズだ、ドM相手にそれがちゃんと通じたのかは謎ではあるが皆同じ処罰は与える必要がある。
「じゃあ次は十四松!! お前はどうなんだっ」
ビクビクとしている恋人兼弟兼幼馴染達は次に誰が呼ばれるかと心臓が鳴りやまない。
ゴリラから次に狙われるのは誰だと恐怖した表情だ。
名を呼ばれた十四松も思いきり身体をビクつかせ落ち着かない様子でその身体を揺らす。
顔いっぱいに汗をかき目をグルグルと回転させた。
「あ、あああぁ、ええぇっと…………姉さんの意見を無視してたからです!」
「およ?」
「もう二十歳を超えた大人なのに、ずっと姉さんに甘えてばっかりで大事にしてないからです!」
「およよ?」
絶対にマトモな回答が返って来ないと予想していた相手は、まさかの自分の怒りの矛先がわかっているようで少し感心する。
「ごめんっ! サーセンっ!! サーセンっしたぁ!!!」
やはり自分は十四松と言うジャンルを理解していなかったらしい。
怒りがすこーしだけ治まり、十四松に笑いかけ、合格を告げようと口を開く。
「ははは、わかってくれればいいんだよ十四松。 良かったぁ、安心したぁ」
「あぁ」
その笑顔と声に十四松も安心したのか、いつもの笑顔に変わり頬が赤くなる。