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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第74章 【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2 



「状況が変わった!! ナス子、洗濯は俺がやっておくから早く行ってこいよ、なんならまた二人ずつでも……」

 先程までこのおそ松にドキドキしていた自分はなんだったのかとナス子の表情はスッと冷める。
 やっぱりおそ松もおそ松だ、馬鹿でアホでどうしようもなくてスケベでセクハラ野郎。

 6人が恋人同士だとしてもそれをコチラの意思など関係なくどうぞどうぞと差し出してくる様が今すぐこの世から抹消してやりたいと言う気分に変わる。
この洗濯洗剤で果たして人を殺れるだろうか?

 洗濯洗剤を持ち、わなわなと震えた手でおそ松を睨む。
睨まれたおそ松はそんな事はおかまいなしにナス子の背を押した。

「は、放せこのクソ長男!! 今すぐこの洗剤でお前をこの世から消し去ってくれるわっっ」

 ジタバタと暴れるナス子を宥めるようチョロ松と十四松が押える。
 今すぐにでも4人の男達に二階に連れ去られそうになっているのだが、廊下から歩いてきたカラ松がそれを発見した。

「な、何をしてるんだブラザー達!」

「あぁ、カラ松ぅ! 聞いてくれよぉ~、コイツらったら酷いんだぜぇ?」

「ん~? それよりナス子が嫌がってるじゃないか、放してやれ」

 少し真面目な低い口調で言うカラ松には、おそ松以外は普段から逆らおうとはしない。
 言われた通り、チョロ松と十四松は不満そうではあるがナス子から手を離す、しかし隣からは離れない。

「あ、ありがとうカラ松。朝から大変な事態になる所だったぁ……」

「何が起きたのかはわからないが、ナス子が無事で良かった、嫌がるお前に無理やり何かをしてくるようなヤツは最早彼氏でもなんでもないからな」

「カラ松……私、今日のカラ松はとても素敵に見えるよ」

 ここまで真面目モードでカッコイイスイッチだったカラ松だが、褒められると途端に弱くなる。

「へ、ぁ……ふ、フフン、恋人としてハニーを守るのは当然の事だ! まさか服を脱いだ途端あんなに可愛く善がるような……そしてメスゴリラのように見えていたナス子が急に守ってやりたくなるようなバニーに変身したのだからな、何かあったらこの世界一気の利いて優しい男、カラ松が! お前の事を守り、お前の傍で」

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