第74章 【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2
躊躇なくハッと嘲笑気味に吐かれる一松の言葉に緊張で唾を飲み込んでしまう。
致した事は本当だし、カラ松の好意からの行為も本当だ。
ありがたい朝食の準備なのだが、チョロ松と一松は面白くない顔をしている。
「あ~ぁ、銭湯で恨みっこナシとは話したけど、まさかその日に寝取られるとはねぇ、さすがに思ってなかったなぁ、ボケ死ねあのクソ松共が」
「こ、怖い怖い、怖いっす闇松さんっ」
「━━━━━━━━━で? ど、どうだったの」
闇松が闇のオーラを放ち、今にも朝食が毒食に変わりそうな空気感の中、チョロ松が汗を垂らしナス子とは目を合わせず先ほどの態度とは違う様子で質問をした。
「え、どう?とは??」
どうと言われればなんの事だがサッパリなのだが、後ろから急に抱き着いて来た人物により質問の意味を理解せざるを得なかった。
「ドゥ━━━━━ン!! 姉さんおはようございマッスルマッスル、ハッスルハッスル~! か~ら~の~ぉ、昨日の初体験どうだった?! 気持ち良かったぁ」
「ぐぇっ、じゅ、じゅじゅじゅじゅ十四松君?! いきなり抱き付いてきてそれぇ?! からの~……からのセリフの後がいつもと違うっ!!」
しかしその感想は全員が気になっているようで、十四松を後ろに背負ったままのナス子は食卓に座る彼達と、ちょうど最高で最上級の(ry)珈琲を淹れて来たカラ松と居合わせてしまう。
「━━━━━━━━━━っっっ言える訳ない!」
「言えないくらい凄い事したって言うの?! 処女喪失からそんな凄い事しちゃうなんてナス子っても、もしかしてもしかするとそっちの素質があるタイプなんじゃ……」
「いちまぁつ!! やめて、変な妄想しないでっ!」
「だって二人がかりでしょ? 初めてから3Pとかありえないと言うか普通に考えて常識じゃないよねぇっ、彼氏としてはどんな感じだったのかとか聞いておきたいんだけどっ……っんんん~」
「シコ松もうっさいわぁ、ん~ん~すんなぁ! 早く飯食えやコンニャロー!!」
「姉さん、気持ち良くなかったの? 痛い事された?」