第72章 【R18】【逆ハールート】主婦は偉大だ
「至急至急! 1班から2班! 被疑者確認、繰り返す、被疑者確認、直ちに確保しまぁぁぁあぁぁす!!!」
「ああ━━━━━━━━っ?!」
倒れてきた襖がおそ松を直撃し、襖をむこう側から蹴り破ってきた一松が鬼のような形相で襖の下におそ松を下敷きにしながら、すれすれで襖の下敷きになるのは避けられた真っ裸で足を広げるナス子と、その横でナス子を抱き締めているカラ松を睨みつける。
「テメぇらナニヤってんだコルァァァッ!! 俺達が居ない隙にナニしてくれやがってんだあ゛ぁ?! 家の前まで来て二階の電気がアレ? 消えてる? いや消えてないよ豆電だよねぇアレってなってハッってなってここまで1秒で来た俺達の気持ちがわかんのかぁクソ松ぅ……!! ナス子もいつまで唖然として股おっぴろげてやがんだはあ゛ぁ?! ありがとうございまぁす!!」
おそ松on襖on一松。
まるでお立ち台のようになっている襖の上で一松が吼える。
そしてその後に、出かけていた兄弟達が次々と怒りを隠そうともしない形相で部屋へと入ってくる。
十四松など、もうすでに釘バットを振り回している。
カラ松に抱き締められ唖然と一松を見上げていたナス子だが、我に返ると慌てて辺りを見回し自分が着ていた服を回収し、目にも留まらない速さで着替えを完了する。
「おおおお、落ち着け、落ち着くんだブラザーっ!! や、やってない! ヤってないからっ、とっ、途中までだから! 怒りを鎮めてくれないかっ!」
後ずさりしながらカラ松が必死に弁明をするが、抜け駆けをされた兄弟達の怒りはそう簡単には治まることはなさそうだ。
「いやいや、今クソ長男思いっきり挿入ようとしてたよね? 僕達が駆けつけるのがあと2~3秒遅かったら確実に挿入てたよね? え? そうだよな? あ? オイッ!」
「死刑っ! バッチコーイ!! 死刑っ! バッチコーイ!!」
「いやマジありえないんだけどっ! 普通する?! 1億歩ぐらい譲って前戯まではいいよっ、でも最後までヤろうとするかなぁ普通?!」