第72章 【R18】【逆ハールート】主婦は偉大だ
「………カラ松」
「ん? ……ああ、わかった」
「………?」
胸で呼吸をしながら、真剣な表情で何やら視線を交し合うおそ松とカラ松を順に見やると、二人はぐっと拳を握り締め、そして。
「「━━━━━━最初は、グー! ジャンケンポン!!」」
おそ松がチョキ、カラ松がパー。
「━━━━━いよっしゃぁぁあ!! さっすが俺! 本番に強いよねぇ!!」
「くっ……! 無念だっ……」
ガクリと崩れ落ちるカラ松。
その横で子供のように大喜びをするおそ松。
「ちょ、ちょっと……いきなり何?」
「ん? ああ、悪い悪い、順番決め」
「順番決め……って、なんの?」
「お前にチン×突っ込む順番」
「っっっ!! もうちょっとなんとかって言い方出来ないのかアンタはっ!!」
「まぁまぁまぁ」
何がまぁまぁなのかまったく理解出来ないが、相も変わらずデリカシーの欠片もないおそ松がナス子を宥めつつ、ちゃっかり足の間に移動している。
ズボンとパンツを下ろし、おそ松のビンと硬くなったものが狭苦しそうにしていたところから顔を出す。
思わずそれを見てしまったナス子は、ギクリと身体を強張らせて、隣にいるカラ松の服を握り締めると、カラ松がその手を握り返してくれた。
「お、おそ松……っほ、ホントに……するの……っ?」
「ここまでしておいてしないって選択肢はないだろぉ? それに、俺もう我慢できないからっ」
そして、ふとおそ松の手元を見ると、見たことのある正方形の包み紙。
松代の手紙と共に添えられていた、アレ。
いつのまにかなくなっていたが、まさか。
「そっ、それっ! アンタたちが持ってたの?!」
「あったりまえだろぉ? 全員で分割したっての。母さんからのせっかくの厚意なんだからさぁ」
「ふっ、マミーも粋なことをする……だが、本音を言えば早く孫の顔が見たいんだろうがな」
慣れない手つきで包み紙を開け、自分のそれに装着をするおそ松。
「うっひゃー、コレ着けること自体は初めてじゃないけどっ、ち×こにゴム手袋してるような感覚っ」
「だからっ! ムードもなにもないようなことを言うなとっ!」
内心心臓が破裂しそうなほど緊張しているが、なんだか素直にその態度を表に出すのも気恥ずかしくて、逆にツッコミが乗る。