第71章 【逆ハールート】主婦は偉大だ
以前は十四松と将棋をして遊んでいた事もあった。
だが十四松はルールが適当。
だからか十四松ルールを聞きなおさなければナス子も十四松とは将棋が出来ないのだが、その無理やりな将棋ルールも楽しいと感じている。
「えー、将棋ぃ? それじゃ俺ら参加出来ないじゃーん! やるならトランプとかカードゲームにしねぇ?」
「俄然負ける気がしないな、ナス子、俺が勝った暁にはその……」
「おっと悪い、クソ松。 逆上せて身体よろけた」
「アーウチ!! イタイぞいちまぁつ! 電柱に顔面ぶつけてしまったじゃないかっ……グスっ」
ナス子はカラ松が何を言いたかったのかわからなかったが、一松と他の4人は気づいたらしい。
ナス子は遊びの提案にワクワクと心を躍らせカードゲームなら皆で出来るし捨てがたいと考えている。
そう言えば昔に人生ゲームもやったなとか思うと全員で遊ぶ事に更に胸が高鳴る。
「あぁ~、一松もカラ松も大丈夫? ほら、一松! さっき買った飲料水上げるよ、飲みかけで悪いけど」
「………か、かかかか、間接キス、だと?」
「え、一松そういうの嫌だっけ?」
言われた一松はブンブンと強く首を振り即座にフタを空けてゴクゴクと飲み干す。
「~~~ぷはっ、いや。 全然嫌じゃない、ありがとう」
「カラ松も、うわ! 鼻血がっっ、あ~……ごめん! 私、普段ハンカチとティッシュ持ってないんだったぁ。 ハハハ、だから女子力に欠けるって言われちゃうんだよなぁ」
「フフ―ン、大丈夫だナス子。 ハンカチなら俺がちゃんと持っている!! メイド イン 俺っ! カラ松チーフだ!!」
「はぁ~、そのハンカチなら鼻血も拭き放題だよね」
カラ松のハンカチに白い目を向けるトド松と他メンバー。