第71章 【逆ハールート】主婦は偉大だ
ぶっちゃけ、恋人が初めてと言うのは童貞であるコチラも嬉しかった。
共に卒業出来るなど、最高のシチュエーションではないかと考える。
勿論、もしナス子が経験者だったとしてもそれはそれで手解きをばと言うお姉さんからのリードセッ×スも捨てがたいとも思えるのだが、正直考えればナス子がリードなどどちらにせよ出来る訳ないだろう。
「ていうかさ、ここ銭湯だよ? やめない、この会話。 公共の場でこういう話とか良くないでしょ、それにこの問題は僕らだけの問題じゃないんだし……」
そわそわと身体を動かすチョロ松は場所を考えて止めようとしているも、心と体はそぐわない。
なんだかんだ自意識ライジングしてしまっていても、自分だって出来る事ならナス子の一番を貰いたいと思っているし、ぶっちゃけ本人に言ってしまったのも唯一コイツ一人である。
「シコ松ったら~、そんな事言ってぇ。 お前もうこの会話だけで股間が大変な事になってるんじゃないのぉ? なはは~」
「でもおそ松兄さんもタッティしてるよね!! あ、ボクもだっ、あはは!」
「う……っ、だってしょうがなくない?! 妄想しちゃわない? しちゃうよね?! 新品卒業にプラスして処女喪失とか考えたらフッツーにエロくない?! 響きがヤバイっ」
「いや、言い方……」
おそ松の少し卑猥な言葉に反応したチョロ松は湯に顔を深く沈め呆れた口と目で長男を睨むのだが自分も同じような妄想をしてしまっているのであまり文句は言えない。
「処女喪失って言い回しいいね……気に入った……ヒヒッ」
「フーン、任せろ! 俺もタッティだぜ……っ」
「そこ自慢してる意味わかんないからっ、ほんっとカラ松兄さんはイタイよねぇ、変なポーズ決めてタッティとか言っちゃうかなぁ?! きもっち悪いんだけど……。ま、ぼくも人の事言えないけどぉ……まだカラ松兄さんよりはマシだわぁ~」
「ん~?」