第71章 【逆ハールート】主婦は偉大だ
「はぁ、肩凝るー!! 疲れたよーっ、ゴロゴロしたぁい、ゲームしたぁい! 漫画読みたいしアニメみたああああぁい!!」
部屋に戻って早速根をあげて床に転がり回るナス子。
頑張って彼女らしくを努めようとしていたがナス子はナス子。
残念だしグータラ、ズボラで楽しい事だけして生きたいと言う快楽思考は変わらない。
若干呆れた顔をした面々の視線を感じるが動じる気配もない。
そんな駄々っ子を余所にチョロ松が口を開く。
「ね、言ったでしょ? アイツそろそろ根を上げる頃だって」
「くっそー、もうちょっと踏ん張れよナス子! 俺の金が~っ!!」
「わーい、ボクも勝ったあぁ、あはははー! 500円ゲットゥー!」
不貞腐れたままうつ伏せになり部屋に戻って早速根をあげて床に転がり回っていたナス子は仰向けになると目を細めて周りの人物達を見る。
「ふふん、今回はおそ松兄さんの一人負けだね! あれ? ナス子姉、カラ松兄さん一緒じゃなかったの?」
「あぁ、多分死んだー! っていうか人を賭けの代償に使わないでよねっ、しかも根を上げる方に賭けてる人数の方が多いとかどういう事?!」
「だって普段が普段だしそろそろ限界くるんじゃないかって思うでしょ、ナス子なんだから」
一松もどうやら勝ったらしい。
寧ろ逆に考えておそ松が違う方向にかけてる方が意外ではあったが、賭け好き故に儲けも多い逆に賭けたのだろう。
「くっそー、2000円も擦ったよ俺! ナス子払っといてぇ、お前の所為で負けたんだしぃ」
「なんで代償にされてる私が払わなきゃなんないのさ、勝手に賭けたアンタらの問題なんだから勝手にやってなよ」
さも不服そうに言い返す。
まだ朝食、食器洗い、洗濯干ししかしていないが、いつもやらない事をやっている為一気に疲れが出た。
「一旦休憩~……寝るー……あ、ゲームのログイン今日何もしてない、ぐ~……主婦って面倒なんだねぇ」