第71章 【逆ハールート】主婦は偉大だ
「あー、それにしてもいいよねぇ。 彼女が朝ごはんを作ってくれるなんてさぁ! 夢のまた夢だと思ってたよぼく。 相手はナス子姉だけど~。 それこそナス子姉の手作りがちゃんと食べれる事も夢のまた夢だと思ってたから意外だよねぇ~」
パクパクと口に朝食を運び幸せそうにするトド松の口に何か放り込んでやりたくはなるが、一応惚気のような事を言っているので少し照れる。
だがもうコイツの辛口には慣れてきたので余計な事は突っ込まない。
最後の一本のウィンナーの争奪戦を見ながら、可愛い弟兼恋人達を見てたちまち笑みが零れてしまう。
いくら言葉で余計な一言をつけてきてはいても、それももうお決まりのパターンだ。
逆に皮肉一つ言わなくなったらなったで多少物足りないだろう。
それに勿論こちらも言い返しはするのでおあいこだ。