• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第71章 【逆ハールート】主婦は偉大だ



みゃ~

「手伝おうか?」

「おわっ! あ、い、一松!! 隣で寝てたんだねっ、ごめんこっち向いて寝てたから気づかなくって……」

 助け船を出してくれる一松がおそ松を退けてくれると期待するも、何故か一松までスウェットの中に手を突っ込もうとしてくるのを制止させて叫ぶ。

「っちょぉおおお! なんでアンタまでっ」

「だから手伝おうかって聞いたでしょ?」

「手伝うってそっち?! コイツを退かすの手伝うんじゃないのっ?」

「ヒヒっ……身動き出来ない恋人に触れるチャンスなのにそんな事する訳ないでしょ」

「ちょ、ちょっと待って……っ! ぬああぁあぁ」

「ぬあぁあぁって………またマグロみたいにビチビチしてるし残念にも程があるよね……はぁ」

 朝からセクハラをしようとしてきた一松だが、マグロの必死な抵抗に思わず手が退く。
 まぁ、半分冗談でやった事なので無理な事はするつもりはなかったのだが。
 ただおそ松にくっついて甘えていたナス子を目撃してしまい、若干腹いせに悪戯しただけだった。

「もう、変な事しないでよね、皆も起きちゃうじゃんっ」

「━━━━━━━もう起きたけど。朝からナニしてんの」

 寝起きから冷めきった顔と口調でチョロ松が上体を起こし言い放つ。

「ふわぁ~……ナス子姉の声って大きいから目ぇ覚めちゃうよ」

「ん~、モーニンだハニー&ブラザ~」

「あーあ、起こしちゃった~……残念残念」

「うぐ、一松め!! でも丁度いいや、これ剥がしてくれる?」

 本当は全員が起きる前に朝食を作ったりしたかったのだが、自分の普段のデカい声の所為で次々と起こしてしまった。
 しかしながら身動きが取れなかったので助かった、何人係かで全力の寝相で絡みついていたおそ松を剥がしてもらい、各々が朝の身支度を始める為下に降りていく。

 弟達により掛布団でグルグル巻きにされたおそ松と、何ら変化のない十四松は放置である。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp