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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第10章 秘密 一松side



「・・・・・へぇ? ていうか、なんでめでたしめでたしみたいな流れになってんのそれ」

 なんもないとは思うけど怪しい。ていうか動きもおかしい。
 何故か頭を抱え真っ赤にした顔のまま汗をかき、頭を机にごんごんぶつけている。
 さっきのデコをぶつけた衝撃でとうとうおかしくなったか・・・。
 思ったより馬鹿が馬鹿になるのは早かった。

「いや、怖いよその動作。ミケ子もビックリするからやめてくんない?」

「あ、ごめん!! っれー・・・おっかしいな、なんで・・・相手は十四、ぶつぶつ・・・」

 まだ訳わかんない事言ってるし。ていうか早く言えよ。
 どう見たってナス子の目が泳いでるし、俺に隠したい何かがある事は一目でわかる。
 この奇行だけはワケわかんないけど。

 俺がこの家に無断でよく行き来してる事も『特別』で、『一番』、『秘密』もあったはずなのに、俺以外のヤツと違う秘密が出来てるのが気に入らなく感じてきた。

「なんか顔赤いし、虫が殺虫剤かけられたような動きしてるんだけど・・・。
なに?人に言えないような事でもしてきたわけ?
はっ、まさか十四松とそういう関係にでもなっちゃったの? お前家の中ではこんなダラダラと干物女してても、外ではやる事はやってる淫乱女だったってわけ?」

 ちょっとムカついたから嘲笑交じりで責め立ててやる。
 絶対ないと思いつつも、顔を赤くするナス子の様子が気になるし、俺が知らない所でってのがまたムカつくんだけど?
 しかも相手はあの十四松、絶対に何もないと思う相手だと思ってたんだけどね・・・。
 って言ってる俺もおかしいな、俺はコイツの彼氏か?!いや、違うだろ。
 別にこんな女どこで誰と何してても関係ないハズなんだけど、ムカつく。
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