第68章 【番外編】おっちゃん
「馬鹿でアホでどうしようもないギャンブル好きと酒好きで、すぐセクハラするし危ないヤツだ」
「おいっ! それ悪口じゃんっ」
「けど、思った事をぶちまけられる相手でいつも迷惑ばっかりかけるけど人を楽しませる事が上手くて頼りになる長男ではある」
「あ、え、え?! んな事初めて言われたあぁあ!」
「けど絶対に言ってやりたくない、って思ってるぞ?」
「はぁ?! んだよ、やっぱ可愛くねぇなぁオイ!! けどそっかぁ、へぇ~……へへへ」
ナス子の日頃の思考に文句を言うおそ松だったが褒められている所を聞くと嬉しそうに鼻の下を擦った。
「チョロ松」
「うぁ、っはい!!」
「説教ばかりで面倒臭いし煩いし放っておくと思考がおかしくなってすぐライジングする可哀想な親友だが、付き合いも深く本音を話せる相手で困った時は助けてくれる優しい相手……って所かな?」
「は、はははは……余計な言葉も入ってるけど、なるほど、ね。 困った時は助けてると言っても最初に困って訪ねてくるのはナス子の方からだけどね! じょ、常識人としては放っておけないからさぁ、フフ……」
チョロすぎる六つ子達はこれだけでも大満足のようで、それぞれニヤついているがまだ名前を呼ばれていない二人はワクワクと自分の番を待つ。