第68章 【番外編】おっちゃん
暫くなんとない談笑が続き外を確認する。
まだ霧は晴れておらず、先ほどよりも辺りは暗く見えた。
「あ~~、暇っ!! 暇すぎて俺死にそうっ!! 誰かなんか面白い事してぇぇえぇっ」
「おそ松兄さん、じゃあ野球する?! あ! しりとりは?!」
「しりとり、懐かしい! 最近全くやってなかったなぁ」
「でも十四松しりとり弱いだろ? すぐ負けるし」
しりとりの提案にナス子が乗り気だが、チョロ松はあまり乗り気ではなさそうだ。
しかし何をする事もなく、スマホも弄れず、ずっと7人小屋の中に閉じこもっている訳で暇には暇だ。
「………じゃあ、しりとりします?」
ボソリと一松が呟く。
「ん~~、いいんじゃない? やる事もないし、こんなの合コンの時くらいしかやらないけどねぇ」
「しりとりか、俺の辞書を舐めてもらっちゃぁ困るぜ!!」
「うっし! じゃあ先に『ん』がついたヤツは罰ゲームな?! 長男である俺が決めたんだから決定〜っっ」
そして始まる罰ゲームつきしりとり。
各々どんな罰ゲームを課せられるかわかったものではない為負けられないと息を飲む。
「じゃあ俺から行くよ? おっぱい!」
「………フフ、愛しい」
「なんだよそのしりとり、えっと……石橋を叩いて渡る」
「いやおかしいでしょ、それこそ何でことわざ……盧遮那仏」
「ナニそれー?! なんで一松兄さん合掌してるの?! るしゃなぶつ……?」
「あぁ、これ仏さんの名前」
「何でそんな詳しいのか謎なんですけど……?! まぁ、いいや、十四松の番!!」
「つ、つー、ツイストぉぉ!!」
「わぁっ、急に横に身体捻って来ないでよ十四松兄さん! びっくりしたなぁ、もうっ」
「とだね、えっと……トッティ♪」
「「「「「「…………」」」」」」