第68章 【番外編】おっちゃん
「いや、それ行くに決まってるでしょ……ね、猫ともまた触れ合えるし」
「あ! あそこ猫いっぱいいるもんね!! 動物園行きたいなー!! ボクも行くっ」
「俺も、ってかニートだからなぁ! どうせ毎日暇だしアイツが行きたいってんなら行ってやってもいいけどぉ~? 入園料もタダだしっ、なははは~」
「おそ松兄さんはほんと素直じゃないよね、また滝汗かいてるし……」
「うるっせぇ! お、俺は別にあんなヤツの事なんか……!」
まだ素直になりきれないおそ松は口を尖らせて、否定的だが見ている全員がその言葉とは裏腹だと思い目を細める。
「俺も答えはYESだ! なぁに、運転も任せておけ、大事なブラザーやシスターを乗せてドライブとは最高じゃないか」
「お前の運転は迷子になるし振り向くのやたら遅いしで尺使うから却下ね」
チョロ松に突っ込まれるもその会話を聞いているトド松は気にも留めずに返信をしようとスマホを弄っている。
「えーと、チョロ松兄さん以外は参加って事でいいよね?」
「えっ、だから何で僕だけ欠席扱い?! 確かにいい大人がわざわざ行くような場所じゃないとは思うけどさぁ……。 ていうか皆には他にもっとやらなきゃいけない事がないかなぁ? 恥ずかしくない? 子供じゃないんだし」
「…………。 別に大人でも動物園行くし楽しいけど? それにチョロ松兄さんは明日予定あるんでしょ~? 大事な未来の為にそっちを優先してきなよぉ、ぼく達はぼく達で子供心を取り戻して楽しんでくるからさ♪」