第67章 【R18】【一松ルート】一松は猫が好き
身体は汗やら何やらでベタベタだし、着ているものもコスチュームのままなので着替えたいナス子。
「……ずるいぃぃ……私もお風呂入りたいなぁ……動ける気しないけど……」
「……お手伝いいたします?」
「ひっ!! ちょっ、お風呂行ったんじゃなかったんかい!」
どうやら風呂に直行したのではなく、台所で一杯水を飲んでいたらしい一松がナス子の恨み言を聞いて開いている襖の間から顔を半分だけ出し、低い声で突然話しかけてきたものだから、驚いて心臓が跳ね上がる。
「……いいですっ! 後で一人で入りますー!」
「遠慮しなくていいよ」
「ぎゃっ! ちょ、ちょっと!! 無理だって一松!!」
「っ……っ……っっっ」
「いや、マジで無理だから……やめよう? 一松」
「………やっぱりもうちょっと痩せて」
ナス子を抱きかかえて風呂まで運ぼうとした一松だったが、持ち上げようとしてもどうしても持ち上げきることが出来ず、必死に踏ん張ったがどうしても無理なことを悟ると、すんとした表情のない表情でそう言う。
「……一松が持ち上げられるくらい痩せたら私はミイラかなんかになってしまうよ……それよりも一松こそもうちょっと体鍛えたら?」
「なんという恐ろしいことをっ……!」
「恐ろしいかなぁ?!」
「ああ……でも体鍛えたら、もうちょっと ナス子のこと長くいじめられるかな……それならそれもちょっといいな」
「………いいです、そのままの一松でいてください」
「あ、そう……?」