第67章 【R18】【一松ルート】一松は猫が好き
「開けていい?」
「いいよ」
結構大きめの紙袋を開け、中から出てきたのは洋服とアクセサリー。
まさか一松からこんな贈り物をもらう日がくるとは夢にも思っていなかったナス子は、感動で思わず目が潤む。
「いっ………一松……っ一松が、私に洋服を買ってくれるなんて……っ」
「…………まぁ」
綺麗に折りたたまれ透明なポリエチレンの袋に入れられた白い服は、女の子らしいワンピースのように見えるが、出してみないとその全貌はわからない。
袋を珍しくも丁寧にハサミで切り、中から洋服を取り出して目の前に広げてみる。
「うわぁっ、可愛い━━━━━…………ん……?」
嬉しさで緩んでいた脳が、目の前の洋服を見て違う回転を始める。
その服は、可愛いか綺麗かで言われれば可愛い系なのだろう。
ワンピースではなく、上下は別々になってはいるがセット仕様。
ふわふわとした白い生地のタンクトップ。黒と茶色の襟元には、某有名な猫のロボットがつけているような金色の鈴と、サテン生地の赤いリボン。
袋の中に残っていたボトムを持ち上げると、それはカボチャパンツのような形をした、上半身と同じ生地の真っ白い半ズボン。
それは裏返すと、ミケ子のそれに似た白黒茶三色のしっぽのようなものが付いていた。
歓喜だけが張り付いていたナス子の顔に、ここでやっと違う表情が差し始める。