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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第63章 【微エロ】【カラ松ルート】レンタル彼女継続中



 だから、顔もスタイルも良いモブ菜さんと、どんなに化粧を頑張っても顔もスタイルも並な自分が一緒にいて、比べられているような気がして、惨めな気持ちになったし、そんな自分をカラ松に見られたってことも嫌だったし、そんなことを思う自分も卑しくて嫌だった。

「その……少しでもナス子に近い感じにしてもらいたくて、頼んだんだ。あの時の俺は、まだナス子への思いを、愛なのか、ただの情なのかわかりかねていたから……今にして思うと、よくわからない行動だったなと自分でも思うな」

「どういうこと? 私へのあてつけとかではなく?」

「そんなことするわけないだろう……! あれは、自分の気持ちを確かめたくて……ハッキリさせたくて、全部当時の俺なりに考えてやったことなんだ」

 私は、あの時本当に自分のことしか考えてなかったんだなって、カラ松の申し訳なさそうな顔を見ながら思う。

 申し訳ないのは私のほうだ。

 あの時、カラ松のことが好きって気付いて、でもカラ松には好きな人がいるって思ってたから、考え方とかも卑屈になっちゃってたのかもしれない。

 いや、普段から前向き……どころではなく後ろも後ろのマイナス思考な私なんだけど……。

「そっか……」

「確かに、モブ菜ちゃんは美人だし、一緒にいたらドキドキするし、最初は緊張してろくに会話も出来なかった。腕を組まれたりなんかしたら色々想像するし、そういう気持ちになったことも……認める。だ、だがっ、それだけだ!」

「それだけとは」

「そんなのは、テレビや雑誌で見る女に感じるのと変わらないだろうっ……けど、お前とは……ナス子とは、その後の事まで考えてしまうんだ。今だけじゃない、未来を……付き合ったら……結婚したら……子供が出来たら……年を取ったら……それって、そういうことだろう?」

「………………っ……!」

 カラ松の言いたいことがわかって、また顔が熱くなる。
 
 どうやら、本当の本当に……もしかしたら、私が思っている以上に、カラ松は私のことを好きでいてくれているのかもしれない。

 そう思えるほどには、今の言葉は胸にきた気がする。

 恥ずかしくなってしまって、カラ松の顔が正面から見れない。
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