第63章 【微エロ】【カラ松ルート】レンタル彼女継続中
そんな具合に布団の中でゴロゴロしていたら、いつの間にやら正午近くになっていて、小腹がすいてきた。
のそのそと布団から出て、そこらへんに脱ぎ散らかされていた部屋着を着て立ち上がると、カラ松も起き上がって自分の服を手に取る。
「何か作るか? あー……だが冷蔵庫の食材がそろそろ底をついていたな」
「ホントー? 結構買っておいたと思ったんだけど……あ、でも最近カラ松と二人で食べることも多いもんねぇ」
「なら、昼は外で食わないか? ついでに買出しもしてしまえば一石二鳥だ」
「んー……そうだね、天気もいいし、そうしよっか」
というわけで、お昼を食べがてら、私とカラ松はスーパーへ買い出しに行くことになった。
何を食べようか迷って、結局ファミレスに落ち着き目的の場所に着くと、そこで意外な人物と遭遇する。
中に入ろうとドアに手をかけようとしたその時、出口から出てきた女の人に声をかけられる。
「あら? 松野さんじゃないですか」
「え? あっ……モブ菜ちゃん?!」
「お久しぶりです~」
「あっ、ああ……」
「そちらの方も、前に二度ほどお会いになりましたよね。 こんにちは~」
「こ、こんにちは……!」
モブ菜ちゃんとカラ松に呼ばれたこの綺麗な人は、前にカラ松が利用したレンタル彼女というところで働いている? らしい人、ということしか私は知らない。
私はあの時、完全にこの人がカラ松と付き合い始めたと思って信じて疑わなかったから、事情がわかった今も、なんとな~く変な感じがする。
本当になんとなくだけど。
「あの時は世話になって……色々ありがとう」
「いえいえ~、その様子だと、うまくいったみたいですね。 お二人、付き合い始めたんですか?」
「実は……そうなんだ。 あ、改めて紹介させてくれ。 俺の……この世で一番愛する人だ」
カラ松は、そういうと私の肩を引き寄せて少し顔を赤くして照れ臭そうに笑った。
その表情を見て、私もなんだか頬が熱くなってしまう。