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【血界戦線】番頭さんに珈琲を

第6章 悪夢の外伝



 長椅子の上で足を開かされ、責められております。

 耐えるつもりだったんだけど、心を裏切って身体はあっさり陥落する。
 
「ふ、ぁ……っ……あ、……っ!……」

 奥を侵略する熱い塊に、腰が勝手に動いてしまう。
 中を好きに抉られ、突き上げられ、早くも限界を迎えそうで、口を押さえると、
 
「ハルカ、もっと、声出して……」

 さっきまでの意地悪な態度はどこへやら。
 恋人が愛おしげに微笑み、私の髪を撫でてくれた。

「ん……っ……スティーブン、さん……大好き……」

 涙目で言うと、敵はギョッとしたように目を見開き、

「……そういうこと、言う?」

 え。もっとエロいこと言って欲しかった?

「いいよ、もっと言って。優しくしたくなるから」
「んーと、えーと……」

 ……促されると、逆に浮かばない。
 スティーブンさんも苦笑し、

「いいよ、いいよ、もう、こっちも――」

 え。何言いかけたの?

「……っ! ん……!」

 腰をつかまれ、強烈に責められ、背をのけぞらせた。
 グブグブと押し入られ、激しく揺さぶられ、自分を保ってられない。
 緩急をつけ、何度も奥を抉られる。

「……!……っ! ぁ、ぁ……!」

 耐えきれず仰向けになりながら自分を保とうとしていると、

「ハルカ……僕に、つかまって……その方が、楽になるから……」

 やや加虐的な笑みを浮かべながら言う、悪い男。

「ん……」

 半泣きで首筋にしがみつくと、

「んっ……ぁあ、……あ……!!……!」
「……ハルカ……っ……」

 どこが楽だ!! 楽って、スティーブンさん側の視点かよ!!
 身体が安定したためか、メチャクチャに押し入られ、離れようにも離してもらえない。

 こちらは強烈な快楽にあえぐだけで精一杯。
 もう、頭の中が、爆発しそう……。
 
「ぁ、ぁ、あ……っ……! あ、……」

 中をグチュグチュにされ、何度も飛びそうになる。
 愛液が床に垂れる音。長椅子がギシギシ揺れる音。

「ハルカ……っ……」

 スティーブンさんが微笑む。

 抱きしめているとき、タトゥーがよく見えるのが好きだ。
 それが私を抱いているため、汗ばんでいるのも。

 全部、大好き。


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