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【血界戦線】番頭さんに珈琲を

第6章 悪夢の外伝



「スティーブン、さん……もう出ましょうよう」

 滝のごとく打ち付けるシャワー。
 身体も溶けそうだが、それ以上に熱くて仕方ない。

「まだ始まったばかりだぞ、ハルカ。ほら、しっかりつかまって」
「ん……っ、ゃ、だめぇ……」

 この鬼番頭が!!

 それよか絶対重いだろ、この態勢。通常の人類なら腕が死ぬだろ。
 何で顔色一つ変えず、平然と私を抱えてるんだ、この男。

 どういう状況か。たくましい両腕でもって身体を抱え上げられ、下からヤラれております。

 だが相手の足腰ばかり思いやってもいられない。
 この体位を強要される私も、色々大変なのだ。
 自重でブツはより深く刺さるわ、相手のペースで揺さぶられるわ、正直散々である。

 くそ、普段はこんなことしないのに!
 さっき年齢ネタでからかったせいか!?
 もうからかわないから、止めてー!
 
「スティーブンさん、……お、ろして……」
 
 身体を支えるため無意識に相手の首筋にすがった。
 そうなると顔が近くてキスの流れになる。
 しばらく、唾液の絡まる音が響いた。

「ん……ハルカ……もう少し……」
「んぅ、んん……ん……」

 蕩(とろ)けそう。内側を暴力的に抉る刺激があまりにも強くて、愛液がとろとろ零れる。
 足の指先まで快感でビクつかせ、身体が震える。
 合間に胸を吸われる。歯で刺激され、舌先で舐められ、顔が真っ赤になる。

「ぅあ、ひ……ぁ、……あ……ゃ……」
「本当に、止めていいのかい? 身体はそう言ってないみたいだけど」

 くっそ! 使い古された表現を!
 罵倒したくとも、普段ならやらない体位で、私はすでに陥落させられていた。
 強すぎる刺激に振り回され、シャワーの湯気の中であっという間に快感に屈した。

「……でも、まあ、僕も、そろそろ……」
「ぁ! ン……! や、やだ、あ、ぁ、あ! あ……!」

 気持ちいい。
 ガンガンに揺さぶられ、自分の身体の重みで、熱すぎるモノが強引に奥を抉ってくる。
 刺激が気持ち良すぎて視界が明滅し、頭がボーッとする。

「っあ、あ……っ……、きもち、いい…ぁ、…もっと……っ……!」

 情けない雌の懇願が、バスルームに響いたのであった。

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