第4章 開き直りました
※R15
暗いです。ベッドの上です。
すでに全裸に剥かれ、あちこち弄られております。
「ん……っ、ぁ、ぁ、……! すてぃーぶん、さん……はや、く……」
自分でもおかしいと思いつつ、甘えた声が出てしまう。
対するスティーブンさんは余裕。
「そんなに我慢が出来ないのかい? もう少し待ちなさい」
くっそ! 私の方が盛り上がってるからってエラそうに!!
でも脳内の憎まれ口さえも、
「……っ! ぁ……っ!」
指で気持ちいい箇所を抉られ、甘い悲鳴に取って変わる。
片足をお腹につきそうなくらい持ち上げられた姿勢で、指を入れられている。
スティーブンさんは私にキスをしながら、音を立ててかきまぜ、
「とろとろになっているな。そんなにこの姿勢、恥ずかしい?」
「……っ、ち、ちがう、し…。ゃっ……、あっ……」
膝先で股間をぐりっとこすられ、荒い刺激にため息が漏れる。
「ズボンが濡れたな。君のせいだ」
「え……?」
「責任取ってくれよ」
「えー」
理不尽な気もしたが、スティーブンさんが起き上がり、服を脱ぎだしたので喉が鳴った。
上着を脱ぐのが見えた。心臓を経由するように描かれたタトゥーには、いつも不思議な気持ちを覚える。
でもぼんやりした感覚も、スティーブンさんが私の両脇に手をつくまで。
髪をかきあげキスをされると、身体がふわっとして、恥ずかしい思いに包まれる。
「ハルカ」
優しく名前を呼ばれ、すぐ何をするでもなく、ギュッと抱きしめられた。
……いや、モノは私の身体にしっかり当たっているが。
「ずっと、君と一緒にいたい」
「いれば、いいんじゃないですか?」
自分でもガキだと思うようなことを言う。
いつか、私は帰るべきところに帰らなければいけない。
でも今この瞬間だけは、ひとときでいいから夢を見せてほしい。
「そうだな……君が俺から――」
離れられなくなればいい。
そう聞こえた気がした。気のせいだろうか。あまりにも小さい独り言だったから、耳に届かなかった。
「あ……っ……!」
どのみち足首をつかまれ、蜜口に硬いモノを押し当てられ忘れてしまった。
「ハルカ……いい、かな……?」
Noなんて、言うわけない。
期待の目でうなずくと、フッと笑う声がした。