第4章 開き直りました
※R15
そしてスティーブンさんは笑う。
「じゃ、第二弾だ。寝るまえに健全に運動をしようか」
「いや超不健全でしょ」
スティーブンさんは悪びれず笑うのみ。
私は抵抗しても無駄だとあきらめ、敵の手を振り払い、ゴロンと仰向けになった。
「ハルカ」
スティーブンさんがバサッと、上着を脱いで椅子に放り投げる。
そして私の両脇に手をつき、顔を近づけた。
目を閉じると唇が重なった。
そっとブラをたくし上げられ、素肌に触れられた。
ま、待って。そこ弱いからあんまり、弄らないで……ん……。
キスをしながら、スティーブンさんを抱きしめる。
「ハルカ。口を開けて」
唇を舐めて促され、唇を開くと舌が滑り込む。
スティーブンさんは片手で私の頭を支え、キスを続けた。
「んっ……んぅ、……ふ……」
キスは不思議だ。唇を重ねる、ただそれだけなのに身体が勝手に熱くなる。
舌を絡めながら、私は腰を緩く動かした。
すると胸を弄っていた手が離れ、
「……ん……」
パジャマのズボンに手をかけられ、下着ごと膝まで下ろされた。
「……っ……」
優しく触れられた。あらわにされた茂みは、期待でかすかに湿っている。
「ん、ん……っ……!」
長い指が、くちゅっと小さく音を立て、濡れた場所に触れる。
押しつけられた股間が、ちょっと盛り上がってる。
期待に蜜口がヒクッとうずいた。
「ん……っ、…っ、っ……」
そして膝に手をかけ、ズボンの片足を脱がされた。
「……!」
うわ! 強引に足を大きく開かされたかと思うと、お腹につくくらいまで持ち上げられる。
足がつるでしょうが!
てか、完全に大事な箇所を露出させられ、ちょっと恥ずかしいんですが……。
スティーブンさんは顔を離すと、
「ほら、運動の効果があっただろう? ちょっと身体が柔らかくなった」
私の足からパジャマのズボンを外し、悪びれなく笑う。
え。それが目的だったの?
「スティーブンさ……っ、あ……」
文句を言おうとしたけど、ゆっくりと指を蜜口に沈められ、声が止まる。
「冗談だよ。君を鍛えるのは、ずっとそばにいてほしいからだ」
この危険な街で生き延びるために?
情事に似つかわしくない話だと思いながら、私はスティーブンさんを抱きしめ、自分からキスをした。