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【血界戦線】番頭さんに珈琲を

第4章 開き直りました



※R18








 ベッドがギシギシ揺れている。日付は変わったけど、夜明けはまだ遠い。

 とはいえ朝早く出て行くんだから、もう寝た方がいいだろうに。
 
「ん……ぁ、……ゃっ……」
 でも大きく開かされた足の間に、雄の楔を打ち付けられ、私は汗を流し、あえいだ。
「ハルカ、大丈夫かい? ほら、目を開けて。君の目を見せて」
 身体のぶつかる音が羞恥を煽られる。

「……っ、病み上がりに……ぁ、…無理させるとか、サイテー……」
 どうにか目を開けて、唇とがらせてみるけど、
「その割に身体は正直じゃないか。こんなに濡れて……悦んでる」
 止めて。耳元でその声でささやかないで。

「スティーブン、さん……キス、したい……です」
 そう言うと、両の頬に手を当てられ、唇が重なる。
「ん……っ……!」
 キスをしながらも、責めは些かも揺るがない。
「ハルカ。僕につかまって……」
 熱い身体に抱きつき、首元のタトゥーに口づける。

「きもち、いい……ぁ……っ、あ……、あ、あ、……」
 熱くて硬いのが奥まで入ってる。深くに打ち付けられるたび、頭がおかしくなりそうだった。
「……ハルカ……っ! ハルカ……!」
「スティーブンさん! 好き……っ! もっと……!」
 声に応えるように、猛烈に打ち付けられる。

 間近で見える顔は、もう雌にブチ込むことしか考えられない、雄の顔。

 私も、もう欲しくて、濡らして、締め付けて、雄にしがみつくだけの――。

「ハルカ……俺は、君が……っ……」
「スティーブン……さ……――っ……!」

 そして二人同時に達し、後は、何も考えられなくなった。

 …………

 …………

 終われば、後は甘ったるい空気だけ。

 まだ身体をつなげたまま、私は余韻を噛みしめる。 
 そして呼吸を整えるスティーブンさんを抱きしめていた。
 スティーブンさんは私の頬を撫で、
「ごめん、無理をさせて。身体は大丈夫かい?」
「無理させた後に言いますか、それ」
「はは。悪かったよ」
 と言いつつ悪びれぬお顔で、スティーブンさんは身体を起こし、自身を抜いた。

 私は半分愛おしく、半分眠い気分でそれを見た。
 そしてスティーブンさんが明かりをつけ、自然な流れでスマホを取ったかと思うと。

 パシャっ。

「――は?」

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