第3章 開き直られました
※R18
「ぁ、ゃ、だ……スティーブン、さん……そこ、ダメ……っ……」
後ろをわしづかんで、一番欲しいところに当ててくる。
「ぁ、ふぁ、だ……だめ、ぁ、いや……っ、ぁっ……」
ずぶっと音がして、とろけようなキスをされて、下から突き上げられる。
「……ぁっ、あ…っ、や……」
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
スティーブンさんにしがみつき、自分を保つので精一杯だった。
「ハルカ。約束出来るね?」
私を快楽漬けにして、不公平な取引を持ちかけてくる。
「君は僕無しでは生きられないだろう?」
本当にそうだっただろうか。
でも考える前に、一際強い力で突き上げられ、理性が飛ぶ。
「ぁ、ぁ……ぁっ……!」
イキたい。イキたいのに、スティーブンさんが止めてる。
「ハルカ? 返事は?」
もう何も考えられない。目の前のこの人が欲しい。
「ち、誓います……スティーブンさんの言うこと、聞いて、そばを離れません……!
私、スティーブンさんがいないと、何も、出来ないから……」
「いい子だね、ハルカ」
きっとこの目に見つめられ、たくさんの女性がその誓いに応じてきたのだろう。
私もその愚かな女性の一人に加わるのか。
そう、どこかで思う。
「!!……ぁっ……あ、ぁ、あ、…ぁっ……あ…――!!」
そして猛烈に突き上げられ、雌は髪を振り乱し、絶頂に達した。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
余韻も覚めやらず、ぐったりして力を抜く。
その私の背を、大きな手が優しく叩いた。
「愛しているよ、ハルカ」
「…………っ」
その言葉に泣きそうになった。
「わ、私もです……スティーブンさん、私も愛しています!」
嬉しくて、キスをした。いつもされるばっかりで、私からはなかなかしない。
唇を重ねるだけのこの行為に、何でこんなにドキドキするんだろう。
「……ハルカ。もう一回しようか」
「わっ」
返事をする前に仰向けにされた。
「大丈夫? 疲れたら言っていいから」
「大丈夫です」
気遣われ、スティーブンさんは優しいなと嬉しくなる。
「ハルカ。愛してる」
「私もです」
そして果ての無い夜に、私は溶けていった。
……心の中で何かを悲しんでいる自分がいた気がしたけど、無視した。