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【血界戦線】番頭さんに珈琲を

第3章 開き直られました


※R18








 もう、私は完全にイッちゃってた。

「ひっ、ぁ、イク……すてぃ、ぶん、さん……イッチャ……あっ、あ、……」

 もっと欲しくて、自分でも勝手に腰を振っている。

「……煽るなよ、ハルカ。これじゃ、俺の方が……」

 私の腰をつかむ手が、汗ばんでいる。
 中のモノがギチギチで、限界だと分かる。
 この人の冷静さを崩せたのが、わずかでも嬉しい。

「ぁ……っ、あ、いやぁ……」
 でも、まともな思考を保てたのはそこまでで、後はもうずっと、快感にあえいでいた。
 シーツにボタボタと、愛液と汗が混じったものがこぼれ落ちる。

 そして、どれだけ互いの名を呼び合ったか。

「ぁ、あ……ぁ、あ、スティーブン、さん……っ……もう……っ」

「……っ……ハルカ……っ……」
 
 強く突き上げられ、瞬間に頭が真っ白になった。

「――――!」

 絶頂の中、抱きしめられ、彼の息を感じながら、私は果てた。

 …………

 …………

「はぁ、はぁ……」

 シーツの上に、だらしなく横たわる。
 そして、ぼんやりと後処理をするスティーブンさんを見た。
 彼は私の視線に気づき、

「ハルカ? 動ける?」
「…………」

 私は首を横に振る。
「分かった。大丈夫だよ」
 そう言って、スティーブンさんは私の身体を優しく拭いてくれた。

「水を飲むかい?」
「だいじょぶ、です……」

 そしてスティーブンさんは、私にシャツを一枚羽織らせ、隣に横たわる。
「ハルカ」
 顔を近づけてくるが。

 ……いやシャツ一枚は無い。

 私の部屋だ。下着はすぐそこにある!

「こら。逃げるんじゃない」
 スティーブンさんが、ベッドから出ようとした私を引き寄せ、隣に寝かせた。

「だって下着……」
「心配しないでくれ。何もはいてないからって、起きがけに襲ったりしないから」

 いや、そういう問題では……。

 でも離してくれそうにないので、渋々スティーブンさんの腕枕に頭を乗っける。

「すごく可愛かった。大好きだよ。おやすみ、ハルカ」
「おやすみ、なさい……」

 睡魔が襲ってくる。もうダメだ。

 そして眠りに落ちる寸前、私の頭を撫でる感触と共に、やけに平静な声が聞こえた。



「君が、俺から離れられなくなったらいいのに……」



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