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【血界戦線】番頭さんに珈琲を

第3章 開き直られました


※R18










 そしてまた、責めが再開される。
 汗をたっぷり吸ったソファがギシッと揺れた。

「あっ、あ、……あ……」
「ハルカ?」

 うっさい! 余裕無しめっ!!
 ……んぅ。でも気持ちいいとこに、当たって……。

「きもち、いい……イキ、そう……」
 やっと言葉が出た。
「……ん、いい子だ……」
 敵はそう笑うけど、
「ハルカ……君って子は……そんなに、締め付け、て……」
 スティーブさんの声からも、ホントに余裕が消えていく。
 足を抱え直し、さっき以上に激しい挿入が繰り返された。

 奥まで、勢いが、激しい……。

 灼熱みたいに熱い。スティーブンさんは歯を食いしばり、耐えながら、本能のままに突き上げる。

 でも目が合うと、笑う。少しかがんでキスをするカッコつけ。

「ぁ、あ、……ぁ! やぁ……ん、あ! い、イキそう、やだ、……あ!」
 手を伸ばし、大きな身体にすがる。

「イく……! イっちゃう……っ…!! やらぁ…!」

「可愛いよ、ハルカ……好きだよ……」

 そして、腰を引き、押し込むように一番気持ちのいい場所を、抉り上げる。

「あっ……イ……あ……っ……――っ」

 身体がガクンと跳ね上がり、絶頂に頭が真っ白になる。

「……く……っ……!」

 一呼吸遅れ、スティーブンさんも達したらしい。
 中でドクッと熱くうごめく感触があった。
 ビクンビクンと数回けいれんし――静かになる。

 そして、二人で深いキスをした。







 静寂の部屋の中に、しばらく二人分の荒い呼吸だけが響いた。

 私はぐったりとし、ソファに全裸の身体をダラッと投げ出している。
「ん……」
 スティーブンさんが腰を引き、ズルッと圧迫感が去る。
 こちらはまだ回復せず、スティーブンさんをボンヤリ見上げていた。
 するとこちらを見下ろした彼が軽く微笑む。
「ハルカ……」
 キスを一回した後、コホンと咳払い。
「その、まだ、いいかな……今度はちゃんと、君のベッドで」

 寝たい。眠たい。
 目で訴えたつもりだったけど、パサッと毛布がかけられる。
 スティーブンさんはそれごと私を両腕に抱え、

「ありがとう、ハルカ」

 いや何も言ってないし。

 でも鼻歌交じりに運ばれ、あきらめて、ため息をついたのであった。

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