第3章 開き直られました
※R15
えーと。寸止めの状況が続いてます。
おしおきなのか、プレイの一種なのか。
「スティーブンさん……もう……」
「ん? これは嫌い?」
太腿はともかく、おへそのあたりを、こんな色っぽく撫でる方法があるんすね。
マッサージほどでなく、単に撫でてるのとも違う。
指先の使い方にまでテクが入っていて、一体この手で何十人のお嬢さんをとりこに――いや、どうでもいいわ。心底から!!
「だから……そこ、じゃなくて……もっと下……」
「下? ここかい?」
野郎。下腹部を撫でてくる。けど、その下を触ってほしいのに、直前で止める。
もう殺意……もとい、雌の本能は欲しくて欲しくて絶叫状態。
今はほぼ嫌がらせで、敵のズボンの膨らみに、自分の下半身をこすりつけてる。
あ……でも、これはこれで……。
「ハルカ?」
うわ。やっぱり止められた~。
でもスティーブンさんは怒った感じじゃなく、むしろ嬉しそう。
「言ってみてくれないか? 君が欲しいもの、されたいことを」
息が荒い。伊達男の顔が紅潮してる。愛撫している手が熱い。
そして大きな手が私の下半身の谷間をそっと撫でる。
「!!」
それで、私のささやかな羞恥心は吹っ飛んだ。
「い、入れて……」
「ん? もっと大きな声で言って」
「入れて……! 入れて下さい!! もう、限界なんです!
スティーブンさんの、大きくて、硬い……その……」
顔面真っ赤で、山ほどの罵倒を抑えながら叫ぶ。
「あああなたの、×××を……わ、わ、私の……×××に……ほ、欲しい、です!!」
プッと吹き出す声。
「……滅びろ」
私の口から怨念のような声が出る。羞恥心こらえて、必死こいて言ったのに。
「ご、ごめんごめん! 怒らないでくれ。最高に可愛かったよ」
もっと怒りたかったけど、こちらは愛液を垂らしまくり、完全に発情した雌猫モードだ。
「おね、お願い……早く……もう我慢、出来ない!」
「大丈夫だよ、ハルカ」
スティーブンさんが手早くベルトを外し、一部濡れたブランド物のズボンを下ろすのを、潤んだ目で見上げた。
あらわにされた雄に、喉が上下する。
私を見るスティーブンさんも、顔が赤い。
「参ったな。僕がこんなに煽られるなんて……」
困ったように髪をかき上げ、息を吐いた。