第3章 開き直られました
※R15
全裸でソファに横たえられ、好き勝手されることに歯がみする。
「いい加減にしてください、このケダモノが……!」
身をよじって抗議するが、
「はいはい。ごほうび」
ちゅっと優しいキスをされ、一瞬トロンと力が抜ける。
……はっ!
また敵の戦略に乗せられたと我に返る。
「この……あ……あ……っ、ぁ、や……」
だけど怒りたくとも口から出るのはイカれたみたいな、変な声。
「可愛い」
嬉しそうに頬を撫で髪をかき上げられ、ちゅっとキスを繰り返し、抱き寄せられる。
「だから、スティーブンさんも、脱い、で……」
手を伸ばして敵の青シャツの残りのボタンを外そうとした。けど、手をつかんで巧妙に阻まれた。
「君に脱がせられるのも悪くないけど、今は君に触れていたいな」
「……んっ……」
胸を手で包み込まれ、優しく、でも少々の強引さをこめて愛撫される。
「あ…、あ、ぁ、……は、ぁ……」
愛撫の合間に先端を舌先でくすぐられ、ついばまれる。
「ぁ、……あ、ん、……ゃ……」
胸だけで、こんなに気持ち良くなるなんて、知らなかった。
気がつくと抵抗する力がクタッと抜けて、スティーブンさんの頭を抱きしめてる。
「っ、や……っ……、……ん」
……だけど。
はしたないけど、下が、ちょっとじんじんする。
一旦解放された場所は、またじわっと愛液をこぼし始めている。
さっきみたいに、意地悪に触ってくれないかな。
というか……その、『欲しい』んだけど……こっちからそういうこと言うの、いやらしいって思われないかな。
恐る恐る、足をスティーブンさんのズボンに絡め、ねだるように、すりっと腰を動かしてみる。
スティーブンさんなら、これで察してくれるはず……。
「……んっ……ゃ……だ!」
――ガン無視だったっ!
スルーして胸の愛撫を続けてる。
かと思うと、覆い被さるように荒いキスをされ、舌を蹂躙される。
いや、それはそれで気持ちいいんだけど……。
「んぁ、……あ、ぁ、……ぁ、……」
長い。胸の愛撫が長い。
下半身は十分すぎるくらい雫を垂らしてて、確実にお高そうなズボンを汚してる。でも無視。
甘えるように何度か足を絡めてみたけど無駄だった。