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君の計算を狂わせたい・続【黒バス/花宮】

第2章 合宿生活はじまります!




「なおさなくていいじゃないですか、喜怒哀楽がわかりやすい子の方がかわいいですし」
「それって教師としての意見ですか?」
「さあ、どうでしょう?」

 
なんか御手洗先生と話してると落ち着くな。
高校の時にお世話になっていた先生を思い出す。
いつ質問に行ってもにこにこ笑顔で応じてくれたっけ。

そういえば当時好きだったサッカー部の先輩の話もしてたなあ。
なんか先生って立場だと余計に話しやすいんだよね。
先生も茶化さず聞いてくれたし。


「あの……これは私の友人の話なんですけど」
「越智さんの友人さんの」

 
ふと思いついて、御手洗先生に花宮とのことを相談してみることにした。
恥ずかしいので友達の話ってことにしてだけど。


「はい。その友人は気になる男の子がいるらしいんですけど、いまいち関係がはっきりしていないと言いますか……思わせぶりな態度を取られるらしいんです」
「ほうほう」
「普段はそっけないのに、急に……その、キスされたりとか」
「へえ……それは友人さんの話ですよね?」
「も、もちろんです! それで、友達は男の子の気持ちがわからないそうなんです。好意をもたれているのか、ただからかわれてるだけなのか。男性目線でどう思いますか?」

 
御手洗先生はシーツを広げる手を止めてふーんとかへぇとかつぶやくと、立ち上がって伸びをした。


「そうですね、まず言えるのは少なくとも好意はもたれてると思いますよ。男というのは嫌いな子にちょっかいはかけません」
「本当ですか?!」

 
私も思わず立ち上がる。
勢いよく立ち上がったからか、御手洗先生にあははと笑われた。


「きっとからかった反応がかわいいんだと思いますよ」
「そ、そうですか……」


友人のていで話してはいたけど、こう面と向かってかわいいと言われてしまってはかなりてれてしまう。

う~~、なんか話かえよう。



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