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君の計算を狂わせたい・続【黒バス/花宮】

第2章 合宿生活はじまります!




切った野菜をフライパンにいれる。
玉ねぎ、にんじん、じゃがいも。
いっきには炒められないから数回にわけて炒める、炒める、ひたすら炒める。

寸胴鍋で沸かしていたお湯の中に突っ込むと、今度は肉を炒める、炒める。
炒めた肉とルーを入れてしばらく煮たせればとりあえず完成だ。
 
次はご飯を炊く。
給食の時に使っていたようなあの銀の巨大トレーに専用の布をかぶせてその中に大量のお米と水をいれる。

入れるお米は一合ずつじゃなくて一升ずつだ。
調理器具が台所にそろっていてよかった。
 
なになに、大量にお米を炊くときはお米がつぶれやすくなるので硬めに炊きましょう? 
ふむふむ、なるほど。
 
料理があらかた終われば今度は布団の用意だ。
御手洗先生にまかせっきりでは悪い。
もともと布団敷きは私の仕事だしね。

家事は体を動かせるからいい。
余計なことを考えなくてすむ。
 
廊下を歩いていると、大部屋の一つから物音がしている。


「御手洗先生~、おつかれさまです! おかげで夕食の準備ほとんどおわりました~」
「ん? ああ、越智さん。なにかありました? 何か変な顔してますけど」
「え? いや、うーん何もありませんよ?」

 
のんびりとシーツを布団にかけながら御手洗先生がなんでもなさそうに言った。

うげ、なんですぐばれるんだろう。
そんなに顔にでてたかなあ。
たしかにさっきのこと考えてたけど! 
ずっと花宮のこと考えてましたけども!


「ははは、越智さんは嘘をつくのが苦手なんですね。とりあえずそこに置いてあるシーツを布団にかけていってもらえますか?」
「あ、はい……あの、私ってそんなに顔にでてますか?」
「でてますね~」

 
大部屋の端に真っ白のシーツと枕、薄手の掛布団が山のように積んである。
この部屋の敷布団はすでに全部敷いてあったので、先生に言われた通り私も一枚シーツを手にとった。


「いやだなあ、どうやったら顔にでるの直せるんだろう。さっき先生に言われてからこれでも気をつけてたんですよ?」


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