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君の計算を狂わせたい・続【黒バス/花宮】

第2章 合宿生活はじまります!




「なんかわかんないことがあったら基本的に体育館にいるんで聞きにきてください。俺もたまに様子見にきますし」

 
そう言って花宮は体育館に向かっていった。
ちなみに体育館は宿泊場所であるここログハウスの裏手にある。
私もさっきちらっと見ただけだけどけっこう大きかった。


「ってもうこんな時間! 夜ごはんまであと五時間しかない! それまでに布団も敷かなきゃいけないし、急がなきゃ」

 
今夜の献立は……カレーかぁ。
合宿にカレーって王道だよね。

さっそく厨房にいくと台所には市販のルーが五箱と山盛りの野菜たち。

ルー五箱って……野菜えげつない量あるけど。
確かに部員いっぱいいるなあとは思ってたけど、下ごしらえめちゃくちゃ大変なんじゃない? 
料理が好きな私でもさすがにこの量を一人ではやばいなあ。

うだうだ考えてる時間はない。
とりあえず玉ねぎの皮むきから始めることにした。





部員は五十人弱。
脳内シミュレーションでは布団を五十枚敷いてシーツをかけるのに最低二時間はかかる。

夕食は19時から。
部員の練習が終わるのが18時半。
てことは16時半には最低でもカレーの下ごしらえを済ます必要がある。

現在の時刻15時半。
まだ野菜がきり終わっていません。

どうしよう~絶対おわんないよ~。
まだこれから野菜と肉いためたり、ご飯だってたかなきゃいけないのに。
ご飯大量に炊く方法もまだ確認してないし。

だめだ、考えれば考えるほど絶対おわんない。
助けて~誰か……花宮~~。

心の中でそんな泣き言を唱えても助けてくれる人はいない。
じゃがいもの皮は剥けてはくれない。

壁掛け時計の秒針の音が響く。

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