第3章 最悪な再会
『心配させてごめんね。僕もいきなり行くことになって連絡できなかったんだ。』
幸『そうだったんだ…。朝ひなに似た人をみてもしかしたらって思ってたんだけど、ひなでよかった。』
いずれバレるとは思っていたが、こんなにも早くバレてしまったか…と内心落胆しつつ、早くこの場を離れようと幸村に向き直る。
幸『それに蓮二と弦一郎も心配「ごめん。幸村。僕この後用事があるから。」え、ひな!!』
引き留めようとする幸村を無視して早足でその場から離れる。懐かしさよりも後ろめたさが勝ってしまった。
家についてシャワーを浴び、夕食を取りそろそろ寝ようと思って布団へ入った。
『……いくら何でもあの態度は無かったかな…。』
心配してくれたのにそれを突き放すかのように言葉を発し、逃げてきてしまった。
『明日…謝ろう。それに、幸村達なら全部…話せるかな…。』
自分の心を打ち明けることが出来るのだろうかと、少し期待をしながら深い眠りについた。