第3章 最悪な再会
ピピピピッ…ピピピピッ…ピッ…。
『ん……朝…。』
目覚ましを止め、準備をする。
制服に着替え、持っていくものを鞄に詰め、食堂へ向かう。
『おはよう。』
メ『おはようございます。お嬢様。朝食の準備は出来ております。』
メイドたちが朝食の準備をし終え、僕は椅子に座り朝食をとる。
執『お嬢様。本日から学校ですが、車でお送りいたしますか?』
『いや、電車使って歩いていく。』
執『かしこまりました。気をつけて行ってらっしゃいませ。』
朝食を済まし、靴を履き玄関を出る。周りにいくつもの高層ビルが立ち並ぶのはまだ慣れないが、一歩踏み出し学校へ向かった。
『……………デカっ』
学校に着き見渡した第一声がそれだった。デカい。一貫校ということもあってだろうが…。にしてもデカすぎる。
『まずは職員室か…。』
自分の教室もわからないため、校門を抜けとりあえず職員室へ向かう。校舎内も勿論とてつもなく広く、迷ってしまいそうだった。
?『ひな……?』
その時すれ違いざま言われた自分の名前に気づかないくらいには緊張していたと思う。
ようやく職員室へたどり着きドアをノックし声をかける。
『失礼します。本日転校してきた佐藤ひなです。』
すると担任であろう男の人が声をかけた。
『おぉ。佐藤か。もうすぐHRが始まるから一緒に行こう。』
『はい。よろしくお願い致します。』
担任はそう言い僕はクラスの前まで来た。
『2-A…。』
どうやら僕のクラスは2年A組らしい。
『じゃあ俺が入ってくれと言ったら入ってきてくれ。』