第4章 体育祭*不二
○○「ど…どうゆうこと?」
不二「そのまんまだよ。さっき君がここに来る前に縄は見つけて、もうグラウンドに置いてあるんだ」
○○「でも、さっき縄を取りに来たって…」
私がそう言った瞬間。
周助くんは掴んでいた私の手首を自分の方へ思いっきり引っ張った。
思わずバランスが崩れ、私は周助くんの腕の中へ。
○○「ちょっ!ちょっと!周助く……っ!?」
そして、唇を重ねられた。
突然の事に目が大きく見開かれる。
手足をバタバタしたり、周助くんの背中を叩いたりしたが周助くんは離してくれない。
○○「んーっっ!んー!」
ついに息が苦しくなり、酸欠状態になりかけたところで周助くんはやっと離してくれた。
不二「苦しかったかい?ごめんね。」
そう言って私を抱きしめながら頭を撫でてくれる。
いつもの微笑みのままで。
抱きしめられたまま、私は周助くんの肩で息を整えた。
○○「ねぇ、周助くん。どうして嘘をついたの?」
息を整え終わると私は聞いた。
周助くんは少し間をおくと静かに答えてくれた。
不二「……体育祭で頑張っている君の姿があまりにも綺麗だったから。急に会いたくなってしまったんだ。こうやって抱きしめて、キスをしたかった。…ごめんね○○。」
周助くんは言い終わるとまた私にキスをした。