第1章 ⚡︎ 爆豪勝己 .1. √
部屋の扉を開けて、後ろ手で適当に閉める。
足元に上鳴が置いたままだった漫画を蹴って、「うお」なんて声が出たが、散らばった漫画をそのままにベッドに潜り込んだ
心身共に疲れきった俺は、ドアが少し開いていたのに気付かず、寝てしまった。
ーー
突然意識が浮上して、目を閉じたまま少し動く。
ぴちゃ、と音がして下半身が、股間がむずむずする。
「ん、ぅあ、」
意図せず声が漏れて、重たいまぶたをあげると、布団の中でもぞりと動く何か。
びく、っと俺が肩を跳ねさせるとその何かもビクリと震えて、動かなくなった。
「な、なに」
声をかけてもびくともしない何かに痺れを切らせて、がばりと布団を捲った。
そこに居たのは---
「ば、爆豪?!」
クリーム色のツンとした髪を、へにゃりとさせ、俺の、お、俺のちんこを咥えている。