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馬鹿だな君は【ヒロアカ】

第3章 ⚡︎ 切島鋭児郎 .1. √


それから30分も経たず、切島も提出物を終わらせた。

「あーーっつかれたぁ」
切島が腕を軽く回すとぽき、と骨が鳴って苦笑する。

切島の部屋の個性的な時計を見ると11時過ぎを指している。

「..思ったより早めに終わったな。日付越えると思ってた」
「早めに終われてよかった、百瀬と爆豪にも迷惑かけちまうしな!」

「まあ早いに越したことはないな、....っと、そろそろ俺も部屋戻ろうかな。」
「ん、ありがとな百瀬。」
ニッ、と笑う切島に思わず胸が高鳴って、心做しか頬も熱い。

「....どういたしまして、また明日な切島。おやすみ」



2Fの自室に戻りながら思わず熱い頬に手を当てる。
「ッは〜、あの笑顔に弱いんだよな....」

部屋について、
ふと「明日小テストあるってプレゼントマイク言ってたっけ....一応復習しとこうかな、」とノートを探した、けど
....あ、俺切島の部屋持っていってたじゃん....

明日でもいいとは思ったが、やはり何か落ち着かないし、さっき帰ってきたばっかりだ。
切島も起きているだろうと足音が鳴らない程度に切島の部屋へ急いだ。

ドアの前に立って耳を澄ませると物音が聞こえて、ん、とかって声が聞こえる。

「よかった、起きてる..」

ガチャリとドアを開けると「ん、っは、ぁ、百瀬....っ、く、」

..........え?

「....え、百瀬?!」
「ご、ごめん、ノート取りに、来て」

自家発電中で、ちょうど果てたらしい間抜けな格好の切島はなるべく見ないように机の上のノートを手に取る。

..あれ、俺の名前呼んでなかった?

「..............聞いてたか?」
「え、と何を?」
「....」

気まずい。
沈黙が流れる。
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