第3章 ⚡︎ 切島鋭児郎 .1. √
「....え、っと、俺と同じ苗字の子好きなんだな、....じゃあ、また、明日」
返事もしない切島が少し怖くて、期待しそうになるのを抑えて慌てて部屋を出ようとドアに近づくと
「....違ぇ」
ぐ、っと腕を引っ張られたと思ったら壁に押し付けられる。
「へ、きりし」
突然息が詰まる、何かが俺の口の中で暴れ回って、息ができない
「ん、うう、ふ、ぐ」
「、ん」
なんで俺、切島とキスしてんの、舌同士が擦れてくちゅくちゅ音が鳴る。
やけに耳について、気持ち良くて、ずる、と壁に押し付けられたまま腰が抜けそうになるのを切島に支えられる、..というか、股の間に足を入れられて、その、
「っ、や、き、しま」
「は、勃ってるぜ、百瀬。」
膝頭でぐり、と刺激されて
「ひ、ぁあっ、」
思わず漏れた気持ち悪い声にあわてて口を塞ぐ、
やばい、こんな女みたいな声引かれた?
夢みたいで声が抑えられなかった、なんて馬鹿みたいだな
ちらりと切島の顔を伺うと、獣みたいに目をぎらつかせて、舌舐りをしていた。
背筋に、びり、と電流みたいなのが走って、息が詰まる。
はっ、と息を吐けたと思ったら膝を動かされて、ぐちゅ、と濡れた音が聞こえる。
独特の疲労感に気持ち悪い感触
まって、なんで
「....イった?百瀬」