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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第9章 賭け。



覚悟を決めていった私の言葉を受け、
信長様の威厳のある声が響く。

「やっぱり貴様は面白い。
 早速役に立ってもらおう。秀吉、話を進める。」

「御館様、しかし、、、」

秀吉さんが私をみながら躊躇するように言う。

「誰もひなを嫁に出すとはいってない。
 覚悟があるか聞いただけだ。」

「…覚悟??」

信長様と秀吉さんを交互にみる。

「なんだ貴様ら、俺がばか正直に
 外に出すと思ったか?」

「いや、それは………」

「え?違うんですか?」

きょとんとして信長様をみる。

「先ほど役にたつなら
 受けるといっただろう。向こうに会うふりをして
 隙を作れ。あの大名、裏がある。光秀からの報告だ」

「そうなんですか?光秀さん。」

「あぁ、謀反の疑いがある。ひなを
 かなり気に入ってることは
 本当らしいがな、くっくっくっ。」

「貴様は俺の幸運の女だ。いつあいつにやると言った。
 ひな、貴様は俺のものだというのを忘れるな。
 簡単に自分を無下にするんじゃない。
 そして謀反を企てたあげく、俺のモノを易々と交換条件に
 突きつけてくるなぞ、100年、いや500年早い。」


ぞくっとするほど
威厳のある声は
信長様のうちなる怒りを
広間にいる全員に感じさせた。


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