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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第8章 笑えない。




はるさんを見つめながらいう。
その瞳には愛しさがあふれでている。

「わかってるならフォローしなさいよ」
ーーーーー嘘、ほんとはしてほしくない。

「すぐ不安がるしな。もっと信じろっつーの。」

「伝えなきゃわかんないこともあるよ」
ーーーーー嘘、伝えてほしくない

「愛してるっていいたりないくらい。」

「それ、ちゃんと本人に言いなさいよ。」
ーーーーー嘘、言ってほしくない。

「そうだな。」
ーーーーーやめてーー。

「実は奥州にそろそろ連れて帰ろうかと思ってるんだ」

「へ???」

「もうだいぶこっちも落ち着いてきたしな。
 奥州にも帰ってやらねーと、
 いつまでも長が不在じゃ示しがつかねぇだろ。」

「うん。」
ーーー聴きたくない。


「だからそれを言おうと思ってるんだが、、、
 その、、、なんだ、はるがよくいってるんだが
 お前の時代のぷろぽうず?とやらはどんなことするだ?」

ーーーー笑えない。

「なんでそんなこと私にきくの」

「いや、佐助はたまにいきすぎるし、
 やっぱ女の気持ちは女にしかわかんねぇかなと。。
 はるがこの前ポロっとぷろぽおず?とやらは
 この時代にはないのかって聞いてきてな。」

「なるほどねぇ。」
ーーーー私の気持ちはきっと誰にもわかんないよね。
ーーーーー泣けない。
なんか遠くの向こうでおこってる出来事みたいに。
私の口からは乾いた言葉が
まるで自分の言葉ではないように出てきた。


「プロポーズね、指輪。。。じゃないかな。
 左手の薬指に永遠の愛を誓うの。
 ずっと、あなたの事を愛してますって。ずっと。ずっとね。」


政宗をまっすぐ見つめて答える


「ずっとか。。。はると出会う前は
 いつかとかずっとなんていう約束はしなかったんだけどな。」

優しく自分の腕の中にいるはるを見つめる。
ーーー知ってる。
ーーーー私にもそうやっていってくれたもん。
ーーーーーいつか花火を見に行こうって、いってくれたもん。
ーーーーーーいつかはなくなったけど。。

「そっか、よかったね。」



この場にいたくなくて足早に
茂みをかきわけた。








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