第7章 ほころび。
「………別に。食べられないわけじゃない。」
「おい!料理を作ったやつにそれは失礼だぞ!」
政宗が横やりをいれる。
「気にすんな、ひな。家康は上手くなかったら
食わない。見ろ、ほとんど、食ってやがるから
よっぽどうまかったんだろうよ」
政宗がにやっとしながらいう
「…政宗さん、いちいち煩いです、
そんなこといってると、ほらはるが
光秀さんに喰われますよ。」
見るとはるが頬を赤らめながら
光秀さんに酌をしてもらっている。
「あっ、あいつ酒弱ぇのに、飲みやがって、、、
おい!光秀!!酔っぱらってもお前にはぜってー
つれかえらせねぇぞ!」
いいながら二人の元へいく政宗。
「………騒がしい人だな、ほんと。」
最後のさつまいもの天ぷらを食べながら
家康がいう。
「ふふふ、ほんとだね。家康もきれいに食べてくれて
ありがとう。」
「……別に、腹減ってただけだし。。」
「じゃあ次もいっぱい運動してから食べてもらわないとだね。」
「……別に減ってなくても。。。また食べる。、
その。。、美味しかったから」
周りのガヤにかきけされそうなくらい小さな声で
目をそらしつついう家康。
相変わらず素直じゃないなぁと思いつつ、
私も小さな声でありがとうと、つぶやき笑う。
なんとも穏やかな時間が流れていた。
「ひな様」
急に後ろから私を呼ぶ声がした。